学生時代の思い出「室戸貫歩」
- 田中

- 5 日前
- 読了時間: 5分
こんにちは!売買事業部の田中でございます。
今回は、個人的なブログになります。
この時期になると思い出すことがあります。
私の地元は高知県で、高知大学に通っていたのですが、
ちょっと狂気じみたイベントが毎年この時期に開催されます。
キャンパスがある高知市内から、東の端の室戸岬まで 夜通しかけてひたすら歩く、というイベントです。
室戸貫歩(むろとかんぽ)、通称ムロカンです。
もともとは空手部の鍛錬行事として始まったそうですが、 今では老若男女問わず、学内はもちろん一般の方も大勢参加される(400名規模)、
ある意味風物詩といえるようなイベントになっています。
歩く距離は100キロ。
あまりピンとこないかもしれないですが、
朝9時に出発し、翌日の15時までが時間制限。
つまり夜通しかけて最大で30時間歩き続けるということです。
27時間テレビを超えるイベントということです。笑
もちろん、途中で各々休憩をしたり仮眠をとったりはするのですが、
前に進むためには、ただひたすら歩くしかないのです。
(ただ、記録を狙ってマラソンみたいに走る猛者もいます、、笑
そういう人は10時間くらいで100キロを走り切るようです、、 その日の19時台には室戸についている)
私も1年生の時に初参加しました。
室戸岬までの間に母の実家があったりするので 普段車で通っていたバイパスを初めて歩いたりで、
新鮮な気持ちでウォーキング気分で満喫していました。
途中までは。。
日が暮れて気温が下がり出してくると同時に、
だんだん疲労を感じてきます。
一緒に歩いていた友達たちとも、ペースがずれてきて、 先に行ったり、置いていかれたり。
やがてしっかりと夜になって、市街地も離れると、
少しの街灯とたまに通る車のライトが道しるべ。
手足がかじかみます。
当時は今みたいにナビやGPSも手軽に無かったので、
自分がどこにいるのか、あとどれだけかかるのかも曖昧。
まだゴールまで半分もきてないのに 夜は確実に更けていきます。
途中で左膝の痛みを感じはじめ、
明らかにペースが落ちるので友達に先に行ってもらい、
真夜中に1人で歩きました。
海沿いの道に出てからは、街灯もほとんどなく、
月明かりだけが頼りでした。
星がとてもきれいだった気がします。
満身創痍。
あの時、何で歩き続けることができたのか
自分でもよく覚えていませんが、
足をひきずりながら、壁にもたれながら、
たまに寝そべってストレッチしながら、
なんとか前に進んでいました。
ひたすらまっすぐにしか見えない道のり。
真っ暗闇の中、
とにかく遠くにぼんやり映る、
あそこの曲がり角までは行こう。
そう思いながら、ようやくその曲がり角に辿り着くと、
また同じようなひたすらまっすぐの道、
遠くに見える曲がり角。の繰り返し。
何度も心を折られそうになりながら、
夜明けごろに、ここまで来れば室戸岬までもうあと一踏ん張り、
という休憩スポットに辿り着きました。

少し仮眠をとり、足の痛みは消えませんが
これ以上休んだら気持ちが切れてしまうと、
とにかく歩き出しました。
朝日が昇り明るくなってきてからは、
体も暖まってきて少し足取りが軽くなったような気がします。
朝日というのは人に活力を与えてくれます。

ただ、そこからのことはもうあまり覚えていません。
最後の最後にも、ただまっすぐな道でしたが、
なんとか制限時間内ギリギリにゴールに辿り着きました。

ゴールした瞬間は感動や達成感は無く、
もう二度と歩きたくない。でした。笑
しかし、在学中に結局あと3回歩くことになりました。笑
喉元過ぎれば熱さ忘れる、というわけではないですが、
何か人生の縮図というか、人生というものを
垣間見ることができるような気がして、
辛さよりもそっちの興味が湧いてしまったんだと思います。
合計4回ともしっかり貫歩(かんぽ)しました。

もちろん、毎回完全に1人で歩くわけではなく、
一緒に歩いてくれる人がいたり、
休憩所で炊き出ししてくれる人がいたり、
車を出して道中でサポートしてくれる人がいたり、
いろいろな関わりや役割がある中で、
私はひたすら歩くという役割を選びました。
決してドMだからではありません。笑
途中ではぐれたり、でもそのあとまた合流したり、
途中どこへ向かっているのか分からなくなったり、
でもひたすら歩き続けたり。
いろいろなドラマがあって、
忘れられない貴重な出来事でした。
2025年は11月29、30日に開催されたようです。
コロナの影響でかなり規模を縮小していたようですが、
ちょうど今回から完全復活したようで、
盛り上がりを見せていたようです。
やはり私と同じように、根強いファンがいることは確かです。笑
またいつか、同級生とかと参加したいな〜って思います。
記事の投稿者
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